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多宝塔 相輪修復サンプル
こんにちは、GWが開けましたが仕事はやはり静かめですね。 気持ちを切り替えていきましょう。 去年のお仕事ですがブログに掲載出来ず仕舞いだった相輪の修復です。
岩手県一関市の寺院、二十年くらい前に納めさせて頂いた相輪です。 大変思い出深い仕事だった事を思い出します。 しかし、岩手県、東北の震災にてこの多宝塔を残して本堂等全て倒壊してしまいました。 伝統建築はやはり強いですね、多宝塔ほとんど痛みはないように見えます。 本堂倒壊からずーっとプレハブのかり本堂で営まれていましたが 本堂再建させることになり相輪も一緒に修復になりました。
よくみないとわかりませんが、塔の上部と屋根の四隅を つないでいる鎖が地震の揺れで切れてしまってます。 その交換だけのつもりでしたが足場を組んで点検してみると 激しい揺れによる損傷がやはり見つかり もう一度、組直し現場にて修復の施工になりました。
要塞の様な足場を組んでの作業です、この足場の費用が高額!
8個くらいのパーツに分かれており
上から順番に外していきます、作った本人だから簡単に出来ますが、 多分他の方が施工したら大変だろうな〜などと思いながら作業を進めております。
ただでさえ高いところの作業ですが 建物が丘の上にあり見晴らしは最高です。
痛んだところを新調し、もう一度組み直し再調整しながら組み立てていきます。
作業終了です。 また地震があってはいけませんが同程度の地震でも今度は大丈夫でしょう。 地震の後ずっと気になっていたのでこれで全て終わり安心しました。 最近、本当に災害が多いので心配ですね、防ぎようが無いので防災用品備えるしか無いですね。 気を付けましょう。